こんにちは、転勤族×Webライターのはつみんです!
ブログにお立ち寄りくださり、ありがとうございます。
でも、なんだかうまく答えられなかったんだ…。
Webライターを始めたばかりの頃は、クライアントから受け取った構成通りになんとなく&それっぽく文章を書いてしまうことも多いもの。
ペルソナとターゲットの違いが曖昧なまま、ふわっと記事を書き進めてしまう。
それゆえに、冒頭のような「誰向けの記事?」という問いに答えられない……というケースも少なくありません。
伝わる記事を書くには、「誰に届けるか」をしっかり考えることが大切です。
そこでこの記事では、初心者ライターがつまずきやすい「ペルソナとターゲットの違い」について、わかりやすく整理して解説します。
考え方の違いから、実際にどう使い分けるのかまでをまとめました。
文章が「こなれて見える」ちょっとしたコツも盛り込んでいます。
初心者が迷いやすい!ターゲットとペルソナの違いを整理しよう

「ターゲット」と「ペルソナ」って、なんとなく聞いたことはあるけど…という方は多いはず?
でも、違いをうまく言葉にできるかというと…ちょっと難しいですよね。
この2つの言葉は、Webライター向けの記事や教材を見ているとよく出てくる言葉。
でも初心者のうちは、意味はなんとなくわかっても「実際にどう使えばいいの?」とモヤモヤしがちです。
まずは、ターゲットとペルソナってそもそも何?というところから整理してみましょう。
ターゲットとペルソナの基本的な違いとは?
「ターゲット」は、読者全体をある程度の共通点でまとめた属性のまとまりのこと。
たとえば、「30代の主婦」「Webライター初心者」「副業に興味がある女性」など、ざっくりとした層をイメージします。
一方で「ペルソナ」は、そのターゲットの中から設定するたったひとりの具体的な人物像です。
年齢や性別だけでなく、住んでいる場所、家族構成、日々の悩み、価値観など、まるで実在するようなリアルさで描き出します。
✔️ ターゲット:属性でくくった“広い読者層”
✔️ ペルソナ:ターゲットの中の“ひとりの人物像”
たとえばこのブログでは、「転勤族の40代主婦で、在宅ワークに挑戦したい女性」がターゲットです。
そこから、「地方に住む41歳の主婦。夫の転勤で引っ越しが多く、収入も不安定。小学生の子どもがいて、スキルゼロから在宅で働く方法を探している」
というペルソナ(具体的な人物像)を設定しています。
この違いを理解しておくと、「誰に届けるか」がぐっと明確になります。
ターゲットで記事の方向性を決めて、ペルソナで“どんな言葉が響くか”を具体的に考えていくイメージです。
初心者がやりがち!よくある混同パターン
ペルソナとターゲットの違いがうまく理解できていないと、書く前の設計だけでなく、文章そのものもぼんやりしてしまいがち。
ここでは、初心者ライターさんがやってしまいやすい“あるある”な混同パターンを3つ見ていきましょう。
✔️ ターゲットとペルソナを「同じもの」と考えてしまう
「どんな人に向けて書いてる?」と聞かれて、「30代の主婦かな…」と答える。
これ自体はターゲットとしては間違っていないのですが、「具体的にどんな暮らし?どんな悩み?」がないと、読み手には響きづらくなります。
✔️ ペルソナにこだわりすぎて、現実からズレる
「35歳、都内在住、2児のママ、マルチタスクが得意…」と細かく設定しすぎて、逆にリアリティがなくなるパターン。
「この人、本当にいる?」と思われてしまうと、共感されにくくなります。
✔️ 記事の目的と合っていないペルソナを設定してしまう
たとえば商品の紹介記事なのに、「情報を探してる人」ではなく「悩み相談したい人」を想定してしまうと、文章のゴールがズレてしまいます。
書いている途中で「なんか違う…」と感じたら、このパターンかも。
設定すること自体が目的になってしまうと、本末転倒。
大事なのは「この人にどう届けるか」を想像して書くことです。
ライター目線で見る!ターゲットとペルソナの考え方

意味としては違いがわかっても、「じゃあ実際にどう設定すればいいの?」というところでつまずく人は少なくありません。
ここからは、ライターとして記事を書くときにどう考えるとスムーズか、ターゲットとペルソナの使い分け方を見ていきましょう。
ターゲット→ペルソナの順で考えると失敗しない
ペルソナとターゲットの設定で迷ってしまういちばんの理由は、「何から考えればいいのか」がわからないこと。
結論から言うと、まずは“ターゲット”を考えてから、“ペルソナ”に落とし込む流れがおすすめです。
まずは「広い属性」で方向性を決める
記事全体のテーマや伝えたいことを考えるときは、まず「どんな人に向けて書くのか?」をざっくり設定しましょう。
たとえば「40代女性」「在宅ワークに興味のある主婦」「転勤族の妻」といった、広い層を思い描きます。
その中から「たった1人」を想像して掘り下げる
ターゲットを設定したら、次に「その中の代表的な1人」をイメージして、ペルソナとして掘り下げていきます。
日常や悩み、理想の生活、どんな場面で記事を読むか…など、まるで登場人物を作るように考えてみてください。
記事の軸がぶれにくくなり、読み手に「伝わる文章」に近づけるようになりますよ!
ペルソナは1人じゃなくてもいい!柔軟に考えてみて
「ペルソナ=たった1人に絞らなきゃ」と思うと、なかなか手が動かなくなってしまうことってありませんか?
実は、ペルソナは最初から完璧に1人に決めきらなくても大丈夫。
むしろ、最初は「こんな人もいそう」「こういうケースもあるかも」といくつか候補を出してみる方が自然です。
いくつかの“仮ペルソナ”を出してから絞る
たとえば、「40代主婦で在宅ワークに興味がある人」をターゲットにした場合。
- 子育てが落ち着いた人
- パートの仕事に疲れている人
- 夫の転勤で働き口がない人
このように何人かの“仮の人物像”を出してみて、その中から記事の目的に合ったひとりを選ぶ、という流れでも問題ありません。
書いてから見直してもOK
書いている途中で「この人、ちょっと違うかも」と思ったら、あとからペルソナを見直せばOK。
最初から「絶対この人!」と決めなくても、書き進めながら調整していく柔軟さがあってもいいんです◎
実際、私も書きながら違和感を覚えることがあるときには大体このパターン。
ちょっとでも「あれ?」と思ったら、一旦ペルソナを確認してみるのがおすすめです。
記事の種類&目的で使い分けてみよう
記事にはいろんな種類がありますが、「ターゲットを意識するのが大事な記事」と「ペルソナをしっかり考えたい記事」があるんです。
どっちを意識するかは、記事の内容や目的によって変わってきます。
ここでは、よくある記事タイプごとに「どっちを強く意識したらいいか?」を見ていきましょう。
ブログ記事(体験・共感が中心)→ ペルソナを意識すると◎
ブログで自分の体験や思いを発信するなら、「この人に届けたい!」というイメージが大切。
自分と似た状況の人や、過去の自分に向けて書くような気持ちで、ペルソナをしっかり描いてみましょう。
商品紹介やSEO記事 → ターゲットを意識すると◎
たとえば、「40代主婦向けの時短スキンケア」や「在宅ワーク中にぴったりな着心地の良いルームウェア」の記事など。
こういう記事では、「どんな人が検索しそうか?」「どういう悩みを持っていそうか?」という、広めの層(ターゲット)を意識すると書きやすくなりますよ。
コラム系の記事 → 両方のバランスを取るのが◎
「片づけに悩む主婦」や「在宅ワークに疲れている人」など、ちょっと広い悩みを扱う記事では、
「どんな人に向けて書くか(ターゲット)」と「具体的に誰を思い浮かべるか(ペルソナ)」の両方を意識すると、自然に読みやすくなります。
記事の種類や目的に合わせて「どっちを意識するか」を先に決めておくと、構成や文章の方向性もブレにくくなりますよ◎
記事テーマ別に実例で解説!ターゲットとペルソナの設定例

「ペルソナとターゲット、だいぶわかってきたかも!」と思っても、実際に記事でどう使えばいいのかイメージしづらいこともありますよね。
ここでは、初心者ライターさんにも馴染みのあるテーマを取り上げつつ、実際にどう設定するかの例をご紹介します。
自分の書く記事に置きかえて、イメージしながら読んでみてくださいね。
在宅ワーク初心者向けの記事での設定例
まさにこのブログの例になるのですが、当ブログでよく扱っている在宅ワーク系の記事ははじめてWebライティングを学ぶ方が書きやすいテーマのひとつです。
ここでは「40代の女性が在宅ワークを始めたいと考えているケース」を例に、ターゲットとペルソナを考えてみましょう。
- 40代女性
- 子育て中または子育てが落ち着いたタイミング
- パート経験はあるが、在宅ワークは未経験
- 家計に不安があり、副収入を考えている
- スマホやパソコンはあるけど、自信はない
こういう人いるな…と思いますが、ざっくりしていますよね。
「40代」という年齢設定もだいぶふわっとしていますし、家計が不安なのも「そういう人いるよね!」といったレベルのものです。
- 41歳・地方都市在住の転勤族の主婦。
- 夫の転勤により引っ越しを繰り返してきたため、定職に就けず。
- 現在は子どもが小学生になり、少し時間が取れるように。
- これまでの仕事は単発バイトが中心。貯金も少なく、将来のことを考えると不安。
- 「家にいながらできる仕事」を探していて、最近“Webライター”という働き方を知ったばかり。
年齢や住んでいる場所、家族のことや働き方など、一気に具体的になりました!
くわしく決めていくことで、「ひとりの人」がイメージできるようになります。
このように、「どんな背景があって」「どんな気持ちで記事を読むか」を想像すると、自然と伝えたいことや使う言葉も決まってきますよ。
商品紹介(コスメ)の記事での設定例
商品紹介系の記事は、初心者ライターさんが取り組みやすいジャンルのひとつ。
執筆では、「誰がこの商品に興味を持ちそうか?」をしっかりイメージすることが大切です。
たとえば40代女性向けのコスメでは、「使い心地」「時短」「コスパ」「肌悩み」といったポイントが重要になってきます。
ここでは、「40代向けの時短スキンケア商品」を紹介する記事を例に、ターゲットとペルソナを考えてみましょう。
- 40代女性
- 家事や子育て・仕事に忙しく、スキンケアの時間が取りにくい
- 最近肌の乾燥やハリのなさが気になりはじめた
- 高級すぎる商品には手が出せないが、ある程度の効果は求めたい
- ドラッグストアやネットで気軽に買えるものを選びたい
「忙しくてもスキンケアをちゃんとしたい」という気持ちはあるけれど、高価すぎるものや手間のかかるものは避けたい。
そんなターゲット層を想像して、次はペルソナを設定します。
- 43歳・首都圏の分譲マンション住まいのワーママ。
- 朝は子どもと夫の支度でバタバタ、夜は自分の時間がほとんど取れない。
- 最近、肌のくすみやたるみが気になりはじめたが、スキンケアにじっくり時間をかける余裕はない。
- インスタやYouTubeで「時短コスメ」の情報をよくチェックしていて、「手軽に効果があるなら使ってみたい」と思っている。
- 価格は2,000円台くらいまでが理想。買いやすさと続けやすさを重視している。
ここまで具体的になると、「どんな悩みを抱えていて」「どんな言葉が響きそうか」が自然と見えてきます。
納品前の「最後のひと工夫」に効く!ターゲットとペルソナの使い方

「ペルソナやターゲットって、記事を書く前に考えるもの」というイメージが強いかもしれません。
でも実は、書き終わったあとにも役立つチェックポイントになるんです。
ここでは、納品前の最終確認や、クライアントとのやり取りに活かせる“ひと工夫”として、ペルソナとターゲットの使い方を見ていきましょう。
書いた後の見直しに使う
記事を書き終えたあと、「なんとなくまとまったけど、これでいいのかな…?」と感じたことはありませんか?
そんなときに役立つのが、あらためてターゲットとペルソナを見返すことです。
ターゲットとペルソナを意識して、見直しもレベルアップさせちゃいましょう!
こんなところに注目!
✔️ ペルソナが読んで「私のことだ」と思ってもらえるかな?
✔️ ターゲットが興味を持つキーワードや言い回しになっているかな?
✔️ ペルソナの悩みに対して、ちゃんと答えられているかな?
たとえば、ペルソナが「子育てで忙しいママ」なら、長すぎる説明や難しい言葉は避けたいですよね。
逆に、ペルソナが「仕事に本気なキャリア女性」なら、軽すぎる表現では信頼感が薄れてしまうかもしれません。
記事全体を読み返すときに「この人に届いているか?」を意識するだけで、伝わる文章にぐっと近づきますよ。
クライアントへの提案文にも活かせる
記事本文だけでなく、クライアントに送る提案文や構成案の段階でも、ターゲットとペルソナの視点は大いに役立ちます。
特に初心者のうちは、「どう書いたら選んでもらえるの?」「提案に説得力がない気がする…」と悩むこともありますよね。
そんなときは、ターゲットとペルソナをきちんと意識して提案文に盛り込むと、「読者目線で考えているライター」という印象を与えられます。
提案文のブラッシュアップ例
↓ 少し手を加えて…
“朝の5分で完了する”ことに価値を感じるペルソナを設定し、共感を引き出す構成でご提案いたします。
このようにターゲットやペルソナを意識して書くと、「どんな記事を書けるか」が明確に。
クライアントにも「この人、ちゃんと読者を考えてくれているな」と感じてもらいやすくなりますよ。
まとめ|ペルソナとターゲットの違いを知れば、文章はもっと伝わる
「ペルソナとターゲットの違い」は、最初はちょっとややこしく感じるもの。
でも、それぞれの役割を理解できると文章の方向性が明確になり、伝わる記事が書けるようになります。
- ターゲットは「広い読者層」
- ペルソナは「その中のひとりの人物像」
- ターゲット→ペルソナの順で考えるのがおすすめ
- ペルソナは1人に決めきらなくてもOK!柔軟で大丈夫
- 記事の種類によって、意識するバランスを変えよう
- 納品前の見直しや提案文にも活かせる!
ペルソナとターゲットは、文章の設計図のようなもの。
「誰に届けたいか」を決めることで、言葉にも表現にも「軸」ができます。
最初はふわっとでも、焦らず少しずつ「伝わる感覚」をつかんでいきましょう!